詩集, ま行, か行, 既刊
真っ白の皿 金井裕美子詩集
◆書籍購入案内
◆書籍データ
| タイトル | 真っ白の皿: 金井裕美子詩集 |
| 著者名 | 金井裕美子 |
| 発行年 | 2525年4月11日 |
| ページ数 | A5判変型80ページ |
| 2645020 |
2000円+税
|
| ISBN | ISBN978-4-88503-837ー2 |
◆書籍紹介
金井裕美子第二詩集『ふゆのゆうれい』から9年、この間に「詩的現代」「スピリット」「カルバート」「フラジャイル」「朝日新聞」「現代詩手帖」「ファントム」に発表した作品から29篇を編む。
ーーー雨が降ったら
ーーー頬をかざして走りたい
ーーー人はすぎてゆき
ーーー雨はいくら待っても
ーーーくる気配なく
ーーー土はかわききっている
ーーー唇はひび
ーーーアイリスを切る
ーーーー――「アイリス」より
◆著者紹介
1958年生まれ。既刊詩集に『わたがしとけいとう』(2003年、紙鳶社)、『ふゆのゆうれい』(2016年、書肆山住)。群馬詩人クラブ、高崎現代詩の会会員。詩誌「カルバート」、「フラジャイル」に参加。
◇「解説」抜粋
アイリスの「見せ消ち」の位置に浮かび上がってくるのは神話素だろう。アイリスはギリシャ神話では女神だった。ゼウスとへラの・意思を地上びとに伝える使者だった。かたちを整えつつもアイリスそのものを損壊して閉じ込めてしまう残酷は、作者の自己へと反転してくる。その気配だけで詩篇が峻厳に構成されているのだ。(阿部嘉昭「解説・不穏な「縮減」の気配 少なさの魅惑」より)
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