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もうひとつの空 Boundary Crossing
◆書籍購入案内
◆書籍データ
| タイトル | もうひとつの空 Boundary Crossing |
| 著者名 | 菅野由美子 |
| 発行年 | 2025年7月15日 |
| ページ数 | B5判変160ページ |
| 定価 |
4500円+税
|
| ISBN | ISBN978-4-88503-838-9 |
◆書籍紹介
菅野由美子の初作品集。東京造形大学卒業後、1986年「シドニー・ビエンナーレ」、1989年「第3回アジア美術展」など国内外の展覧会に参加。当時はコンセプチュアルな立体作品などを発表していたが、1992年の個展を最後に制作活動を休止。その後、15年ぶりとなった2007年の個展以降は、それまでとは異なり身の回りにある器を丁寧に描いた油彩を発表している。
本作品集では、WORKS 1928-1992に45点の作品画像、WORKS 2005-2025に136点の油彩画を収録。
[附録]栞 室井絵里/村田真・菅野由美子往復書簡/佃舞永
◇著者紹介
1960年、東京都生まれ。1984年、東京造形大学絵画科卒業。主な個展に、「温室・HOTHOUSE」かねこ・あーとG1(東京、1984)、「ラセン遊戯 – D.N.A game」かねこ・あーとG1(東京、1985)、「三千世界」ギャラリー+1(東京、1986)、「双生の柱」かねこ・あーとギャラリー(東京、1987)、「ida & pingala」天野画廊(大阪、1988)、「RESEMBLE」東京画廊(東京1989)、かねこ・あーとギャラリー(東京、1991)、東京画廊(東京、1992)、ギャルリー東京ユマニテ(東京、2007、2009、2011、2012、2013、2015、2017、2019、2021、2023、2025)、ギャルリ プチボワ(大阪、2009、2011、2012、2013、2015、2017、2020、2022、2024)、Pontone Gallery Taiwan(台中、2018)。グループ展多数。
◇レビュー
・・・器の背景として描かれている空間は、現実にはない空想上のものだという。近年複雑さを増し、幾重にも連なる段差は光の届かない奥の闇へと続き、器は段のあちらこちらに点在する。簡素な一段だけの造作では、丹念に色が塗り重ねられた壁が広く取られ、等間隔に並べられた器を挟んで光から影へと色調を変えてゆく。この背景を描くために、器のある空間を成立させ、器の存在によってそこに潜む気配をあぶり出そうとしているのではないだろうか。
会話が途切れ、誰も言葉を発しない静寂を「天使が通った」と言い表すフランスのことわざがあるが、次に誰が言葉を発するのか、若干の緊張感をはらんだあの静寂は、何かがありそうな気配を感じ取った時の緊張感に似てはいないか。菅野の絵画には天使が通り続けているのかもしれない。静寂に漂う気配は感じられただろうか。(佃舞永/栞より)1960年、東京都生まれ。1984年、東京造形大学絵画科卒業。主な個展に、「温室・HOTHOUSE」かねこ・あーとG1(東京、1984)、「ラセン遊戯 – D.N.A game」かねこ・あーとG1(東京、1985)、「三千世界」ギャラリー+1(東京、1986)、「双生の柱」かねこ・あーとギャラリー(東京、1987)、「ida & pingala」天野画廊(大阪、1988)、「RESEMBLE」東京画廊(東京1989)、かねこ・あーとギャラリー(東京、1991)、東京画廊(東京、1992)、ギャルリー東京ユマニテ(東京、2007、2009、2011、2012、2013、2015、2017、2019、2021、2023、2025)、ギャルリ プチボワ(大阪、2009、2011、2012、2013、2015、2017、2020、2022、2024)、Pontone Gallery Taiwan(台中、2018)。グループ展多数。
会話が途切れ、誰も言葉を発しない静寂を「天使が通った」と言い表すフランスのことわざがあるが、次に誰が言葉を発するのか、若干の緊張感をはらんだあの静寂は、何かがありそうな気配を感じ取った時の緊張感に似てはいないか。菅野の絵画には天使が通り続けているのかもしれない。静寂に漂う気配は感じられただろうか。(佃舞永/栞より)1960年、東京都生まれ。1984年、東京造形大学絵画科卒業。主な個展に、「温室・HOTHOUSE」かねこ・あーとG1(東京、1984)、「ラセン遊戯 – D.N.A game」かねこ・あーとG1(東京、1985)、「三千世界」ギャラリー+1(東京、1986)、「双生の柱」かねこ・あーとギャラリー(東京、1987)、「ida & pingala」天野画廊(大阪、1988)、「RESEMBLE」東京画廊(東京1989)、かねこ・あーとギャラリー(東京、1991)、東京画廊(東京、1992)、ギャルリー東京ユマニテ(東京、2007、2009、2011、2012、2013、2015、2017、2019、2021、2023、2025)、ギャルリ プチボワ(大阪、2009、2011、2012、2013、2015、2017、2020、2022、2024)、Pontone Gallery Taiwan(台中、2018)。グループ展多数。
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