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生命(いのち)の「社会的経済」 幸福に向かう共生の道のり
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◆書籍紹介
●●●たすけ合い、分かち合い、支え合い、”共に生きる”●●●
「社会的経済」とは、協同組合やNPOなど相互扶助による経済活動の概念。資本主義や共産主義、新自由主義とは異なる枠組みの経済として、世界各地で重要度が高まっている。
これまで「社会的経済」は、「資本中心の経済」に対する「人間中心の経済」と理解されてきたが、著者はそれを「生命中心の経済」に転換すべきであると訴える。生命を中心に据えた社会的経済とはどういうものか、どのようにして実現できるのか、著者は人類の歴史と社会の成り立ちから掘り起こし、韓国や日本はじめ古今東西の経済学や哲学、社会的実践、コミュニティ文化の事例を取り上げて、そのヒントを探る。
慢性的な経済危機や、毎年のように起こる気象異変、そしてコロナ禍に覆われて、私たちは今、前代未聞の危機にさらされている。だからこそ、どんな危機をも乗り越えられる社会、誰もが幸せに暮らせる社会の実現が最重要課題であり、「生命中心の社会的経済」はその大きなカギとなる。
(エピローグより) 世の中のすべての生命(いのち)を自分のように抱きしめる人間、 万物に倹(つま)しく仕え、隣人と分け合いながら、誰もが飢えないようにする経済、 他人に先んずることなく、常に下に降りて仕えようとする政治、 逃げ込んだ人々に安息所を与え、誰もが尊くもてなされる地域社会、 これらを創出することこそ、本当の民主主義を展望する、社会的経済の基本方向だと思います。 |
◆著者プロフィール
金 起燮(キム キソブ Kiseob KIM)
1963年、韓国江原道原州市生まれ。韓国の延世大学文学部卒業後に渡日、神戸大学大学院で有機農業運動と協同組合運動を学ぶ。博士(学術)。韓国生協中央会の組織部長と事業部長を経て、1997年にトゥレ生協連合会を設立、専務理事を務める。以降、大学の講師、民衆交易会社の経営者などを経て、今はより自由な立場で研究と執筆活動に専念中。グリーンコープ共同体顧問。
本書の韓国語版(『사회적 경제란 무엇인가』2018)は、韓国の文化体育観光部によって同年の優秀教養図書に選定された。また、前作の『目覚めよ! 協同組合─より良い世を創る正直な努力─』(コークス調査研究所、2014)と共に、韓国社会的経済連帯会議が推薦する「社会的経済図書10 選」にも選定されている。
◆書籍データ
タイトル | 生命(いのち) の「社会的経済」 幸福に向かう共生の道のり |
著者名 | 金 起燮 監修=行岡 良治・東原 晃一郎 |
発行年 | 2020年 |
ページ数 | 四六判並製448ページ |
価格 |
2300円+税
|
ISBN | ISBN978-4-88503-256-1 |
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