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「キミ走れ!
ものみな走れ!
群狼疾走! 」――あとがきより

第1詩集『蒼きイグアナ』から7年、大島龍氏のオオカミ版画との出会いの衝撃から生まれた十二の月の詩を編む。

《目次より》
十月 護符ニギリシメ 血流の共鳴に
十一月 群狼 幻視 マッハ群狼のケハイ
師走 群狼 宙返り 哭く遠吠えを
新春 ふと立ちどまる 群狼 言祝ぐ頌歌は
二月 石狩河口に佇んで 群狼と龍の記憶
三月 生命綱つなぐ生命しらず 聯綿滔々* jazzy
四月 旅立ちの行方 群狼*生命ヤドリギの下
五月 芽吹く イノチおどるときに
六月 雨愛でる紫陽花 キリル麒麟*ときぐすり
七月 豪雨キミシロミ ごおおう*ごおっと
八月 黄色い太陽が灼く 底*其処*そこで
九月 あてどなき群狼 秋を踏む 今再び闇夜の投網