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木とつきあう智恵
タイトル | 木とつきあう智恵 |
著者名 | エルヴィン・トーマ著 宮下智恵子訳 |
発行年 | 2003年 |
ページ数 | 四六判上製 264ページ |
価格 | 2500円+税 |
ISBN | ISBN4-88503-173-1 C0098 \2500E |
月のリズムがつくる「新月の木」は、腐らない。反らない。火が燃え付かない。千年使える。心が安らぐ。室内の空気を浄化する。シックハウスにならない。日本の山林を回復させる。
オーストリアには「新月の頃に伐った木は虫がつかないし、長持ちする」という言い伝えが昔からあります。近代林業の中では迷信だと無視されていましたが、営林署員だった著者は実際に試し、それが真実であると確信するようになっていきます。そして我が子がシックハウスになったのをきっかけに、「新月の木」しか扱わない製材所/工務店を営み、多くの現場で新月伐採された無垢材のすばらしい性能を実証していくのです。1996年に原書が出版されると賛否両論の大反響があり、ドイツではベストセラーになりました。その後、チューリッヒ大学で研究が行われ本書の内容が正しいと実証されてからは、ヨーロッパで「新月の木」を使う動きが広がっています。
かつて日本には、木を使うことによって森林を保持してきた文化がありました。本書は、再び木の文化を復権させて荒廃した山林を回復するための大きなヒントを与えてくれるでしょう。
【目次】
第一部 月と森と木の秘密
1章 月と木の不思議な関係
2章 ふさわしい場所で成熟した木
3章 木材の水分含量
第二部 人と木の共生
4章 木材と化学物質
5章 健康的な住まいへの旅立ち
6章 森林こそ天の恵み
7章 森や木と暮らす新しい生き方
第三部 実用的な情報とアドバイス
日本版あとがき
訳者あとがき
【著者プロフィール】
エルヴィン・トーマ
1962年、オーストリアのザルツブルク生まれ。チロル地方のカルヴェンデル山岳地区で営林署員として6年間勤務。そのときの経験を通して「新月の時期に伐った木は良質で長持ちする」という言い伝えが真実であることを確信。営林署員を辞めたあと、製材業者として「新月の木」を有害化学物質を一切使用せずに加工する方法を確立する。 1996年に本書を出版すると賛否両論の大反響があり、ドイツではベストセラーになった。その後、チューリッヒ大学で研究が行われ、本書の内容が正しいと実証されてからは、オーストリアの森林局も方針を180度転換して、「新月の木」かどうかを木材の証明書に明示するようになっている。
【訳者プロフィール】
宮下 智恵子(みやした ちえこ)
福岡県生まれ。九州大学薬学科修士課程を修了後、西宮市武庫川女子大学薬学部に助手・講師として勤務。1970年にドイツへ渡り、ザール大学理学部で止血剤の研究で博士号を取得。帰国後、企業研究所にて医薬品の開発、市販後調査を担当。小田原市東泉院で参禅を続け、村上光照老師の許で得度。「いのちの科学研究所」を主宰し、あらゆる角度から大自然のいのちを見つめて、その深い智恵に根ざした人間のあり方を探究している。
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