『星の味』本文抜粋

言葉は言の葉っぱで、薬草で、レメディだ。
生きるなかであちこちぶつけて、こんがらがったり、とり散らかったりしたとき、頼りがいのある味方になってくれる。
そのことを自覚するようになってから、言の葉っぱを集め、溜めておくようになった。応急につくったはずの薬箱が手持ちの箱で間に合わなくなり、いつしか薬簞笥になっていた。
引き出しのなかには、星の味のする葉っぱがつまっている。
今夜もまた引っぱりだし、ちょいちょいつまみ食いする。
「日常」という蓋が取り外され、頭上の広大さが身にしみてくる。空の深みから、ごおっと風が吹いてくる。
いっしょにいかがですか?というのがこの一冊だ。
・・・・――「誕生日の気分 まえがきにかえて」より
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そう、コトバはそんなふうに、人の心から心へと、生命の火となって動いてゆく。
時間と空間に縛られている人間が、それを超越する術(すべ)として磨き続けてきたもの、それがコトバだった。
・・・・――第3章「遠い呼び声」より
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人は選ぶことができるはずだ。
「遊星の住民」として生きるか?
それとも風や星を忘れて生きるか?
・・・・――第5章「隠れた羅針盤」より

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