2004年発行
四六判並製 288頁 本体1600円+税 |
すべてのいのちをつらぬいて、ひとつの偉大なる真実が流れている
19世紀半ば、アメリカ大陸南西部にあるホピ・インディアンの村がスペイン人に襲撃され、拉致された子どもたちが、奴隷として白人に売られた。ロマを買ったのは、ビーバーの毛皮を獲る猟師ビッグ・ジム。粗野だが気のいい山男だった。猟をするため一緒に冬山に入った二人だが、幼い頃から「平和の人」として、不必要な殺生をしないホピの生き方を両親から教えられてきたロマは、ビッグ・ジムのやることなすこと理解できない。そんな二人を思いがけない出来事が・・・。
揺れるロマの心に一筋の光を投げかけたのは、メディスンマンの老人の言葉だった。
この物語は、まったく異なる文化をもった者同士が、どうしたら理解しあうことができるのかという人間の永遠のテーマを持つと同時に、その中には極めて今日的なメッセージが込められている。
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