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体の中の原始信号 中国医学とX-信号系

電子書籍版あり(紙の書籍は品切です)

タイトル 体の中の原始信号 中国医学とX-信号系
著者名 間中喜雄・板谷和子 共著
発行年 1990年/電子版2023年
ページ数 四六判上製 162ページ
価格 2000円+税
ISBN ISBN978-4-88503-079-6 C0047 \2000E

伝書鳩や渡り鳥は何を目印に旅するのか?
それは細胞の一つ一つに蓄積された、地球誕生以来三十億年分の記憶かも知れない。

私たちの体はいまだ多くの不可解なシステムを持っている。長年鍼灸の臨床に携わってきた著者らは、現代医学では説明できない様々な現象を解くために、人体には未知の信号系があるという仮説を立て、これを「X-信号系」と名付けた。音や色、磁極などごくわずかな信号に、私たちの体は反応する――?
本書はX-信号系の存在を、古典的中国医学の理論を通じて様々な角度から検証。鍼灸の実用性の枠を大きく広げるとともに、体の持つ未知の可能性を引き出した。

【著者紹介】
間中 喜雄
1911年生まれ。1935年,京都帝国大学医学部卒業後,1936年,東京帝大附属和泉橋慈善病院にて外科学を学ぶ。1937年,小田原市にて開業。1957年,京都大学医学部より医学博士の学位。1940年代から漢方と鍼灸の研究を志し,東洋医学の普及,発展に貢献した。医療法人社団温知会間中病院理事長,北里研究所附属東洋医学総合研究所客員部長,鍼灸トポロジー学会学長。1989年死去。『医家のための鍼術入門講座』『かっぱ随筆霊界からの手紙』(医道の日本社),『針灸の理論と考え方』(創元社)等,著書及び訳書多数。

板谷 和子
1934年生まれ。1968年,東洋鍼灸専門学校卒業。1974年より北里研究所附属東洋医学総合研究所客員研究員。

【目次】
序章 生物の未知のシステム
・・三十億年の記憶/部分は全体を表わす/身体は地球という時空間に影響される/「未知の信号系」の仮説
第1章 微小な刺激、あるいは信号に秘められた力
I 十八世紀の「動物磁気」療法
・・医師メスメルの用いた磁気/メスメルとメスメリズム
II ガラス球が体内から与える信号
III 情報系操作に用いた数滴の局所麻酔剤
・・フネケのインプレトール療法/病変は思わぬ部位から
IV 薬のもう一つの側面
・・自然界の中の信号/漢薬の微量成分/ホメオパシーの不可解な現象/ホメオパシー的思考
V 信号の伝達を指で知る
・・新しい診断システムとしてのO─リングテスト/O─リングテストで薬剤適応を判断する
第2章 X-信号系の予感
I 鍼灸医術における「経絡現象」
II 暗号解読の鍵は何か
III 生体の二つの系
IV 信号効果の特異性
V 原始的な信号系の残存
第3章 X-信号系は存在するか?
I 五行説と合致していたツボの性質
・・天地の五つの要素/電池を接触させる
II 皮膚は色を識別する
・・盲人が色を識別する/五行の色体と経穴/治療への応用の試み
III 身体と音響
・・音や周波数の影響/皮膚が言葉を聞く/経絡と音響
IV 身体と時間
・・発作が起こりやすい時/中国医学とバイオリズム
V 身体の部位の陰陽とその対立性を知る
・・磁気の作用/八分画の対立性
VI 金属のイオン差で経絡の流れを知る
・・鍼の材質の影響/金属のイオン差がカギを握る
第4章 中国医学におけるシンボリズム──間中喜雄
I シンボリズムと信号効果
・・シンボリズムとリアリズム/中国医学の診断法に見るシンボリズム/陰陽という特性/文字のシンボル性と信号効果
II 易の卦の持つ信号を身体が読む
・・ライプニッツと『易経』/『易経』とDNA暗号の不思議な一致/時間表としての「伏羲六十四卦方位図」/トリプレット信号を経穴に与える/八卦と五行説

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