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「アルケミスト – 夢を旅した少年」誕生秘話~地湧社とアルケミストの出会いとこれから~

地湧社と本の物語と題しまして、これから不定期に出版物にまつわるサイドストーリーをお届けしていこうと思います。記念すべき1話目は「アルケミスト:夢を旅した少年」について話をさせていただこうと思います。

既に、様々な楽曲などにもモチーフとされているため、色々なところでこの本に触れたことのある方もいると思います。

今もなお、世界中の人々に愛されている本著ですが、実は当初はこの地湧社から出版されたものなのです。異例なスピードで文庫化された為に、本の表紙絵や弊社との関係性を知らない方も多いのではないでしょうか。

そんな「アルケミスト」誕生の少し不思議なストーリーをお届けします。

「アルケミスト  夢を旅した少年」とは?

1988年発表。パウロ・コエーリョの代表作であり、世界的なベストセラー。原著はポルトガル語で書かれており、山川紘矢と山川亜希子による日本語訳が1997年に角川書店から発売されている (ISBN 9784042750017)。また、この話をモチーフにしてACIDMANが楽曲「アルケミスト」を制作した。(wikipediaより)

アルケミストという本は、弊社から1994年に出版されました。基本的な書籍情報はいかに掲載してある通りです。書籍紹介ページはコチラになります。購入方法も書籍の紹介ページにて記載されております。

タイトル アルケミスト  夢を旅した少年
著者名 パウロ・コエーリョ 著  山川紘矢・亜希子訳
発行年 1994年発行
ページ数 四六判上製 208頁
価格 本体1,456円+税
ISBN ISBN4-88503-118-2 C0098 \1456E

本著は、出版後のイベントや、当時児玉清さんがアナウンサーを務めていた「週刊ブックレビュー」にて翻訳を担当した山川夫妻や俳人の黛まどかさんと共に取り上げられたこと。

様々な女優・タレントの皆様にも紹介していただいた事や、ダ・ヴィンチなどの表紙に掲載されるような事にも恵まれ、大ベストセラーとなりました。

そんな「アルケミスト」ですが、まずは弊社から出版されたキッカケからお話ししていこうと思います。

アルケミスト出版の経緯

アルケミスト出版企画の発端は1990年に地湧社にブラジル人の女性が訪問してくれた事から始まります。
アルケミストが実はまだ日本で出版されておらず、一般には広まっていない時、既にブラジルでは大人気の書籍となっていました。
そして、そのブラジル人女性が日本でアルケミストを売る販売元を探していたのです。

なんのアポイントメントも、下調べもせず、成田についたその女性は、手あたり次第営業をしに来日したとの事。
とりあえず、書店に足を運び、シャーリーマクレーンの「アウト・オン・ア・リム」を手に取り、この書籍を出版している会社なら、と考え地湧社に電話をかけてきたそうです。

「アウト・オン・ア・リム」の紹介はコチラ

そこで、地湧社は、彼女のプレゼンを受けることになり、1週間も待たず、出版が決定されることになります。
出版にあたり、翻訳者を選ぶ際には実力と経歴から山川夫妻に依頼する事になりました。
そこからはトントン拍子に話は進み、1年もかからず「アルケミスト」は出版に至ることとなります。

 

そして、その後フランス、スペイン、アメリカとどんどんアルケミストは広まっていくのでした。

アルケミストの表紙絵と地湧社について

実は、ドイツ・フランクフルトで開催された出版イベントで地湧社のアルケミストの表紙絵は一番人気に選ばれたことがあります。
その出版イベントには、当時の社長と編集長が向かいました。
そこには世界各国の翻訳されたアルケミストが並んだのですが、その中でも最も人気だった表紙絵が実は弊社のアルケミストだったのです。


そんなアルケミストの表紙絵ですが、じつは飛び込みで作品を持ち込んできていた、セツ・モードセミナーのイラストレーターの女性によって描かれたものだったのです。
ちょうどもちこみに来ていたその女性齋藤 美樹さんに依頼をし、1週間後にはアルケミストが持ち込まれました。
表紙を広げると一枚絵になっており、作中の登場人物がでてくるデザインになっています。
2週間足らずで彼女は仕上げてきた大きな作品は直ぐに採用されることになりました。
世界で一位をとった表紙と、作品は、今では考えられないような通常ではないルートで決まった物ばかり。

縁を感じずにはいられない由来がありました。

アルケミスト文庫化と地湧社の裏話

アルケミストはそんな不思議な縁に導かれるように、出版に至りました。
そして、星の巡礼を出す際には、2000人を集めてホールでイベントを開催したこともあります。
著者であるパウロコエーリョ氏を招待し、 富士山案内や気球に乗せたこともありました。

そのイベントの中で、実際に「アルケミスト」を読み、日本を夢の舞台として歌手になるために来日したブラジル人歌手のカルロス・トシキさんもゲストとしてお呼びしました。

 

そんな流れの中で、3冊目を出すか、出さないか。アルケミスト出版から2年もたたないうちに、角川さんから文庫化の話が出てきます。

それは地湧社から打診したわけでもなく、翻訳者の山川夫妻が取り付けてきたものでした。
寝耳に水であった地湧社は本意ではないものの、文庫化の話はまとまりました。

その後の文庫化により、より多くの人の手元へアルケミストは届いて行きましたが、弊社としても思い入れのある書籍であり、表紙絵や裏話が人知れず存在するのにはそういった経緯があったのです。

普通の出版社であれば、文庫化は10年後程度。これもまた、非常に稀有な話しでありました。

あとがき

様々な出会いや、思いが出版物の一つ一つには込められています。

出版社という立場から、ファンの皆様にそんな裏話や書籍に関わった沢山の人々の思いをしっていただくことで、より一層本の世界が広がっていくのではないかと思い、誠に勝手ながら語らせていただきました。

次回は、荒川雄二さんの「半ケツとゴミ拾い」を予定しております。

よろしくお願いいたします。

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