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麦を播け

しばらく更新が滞ってしまいましたが、再開します。
地湧社が創立以来出してきた月刊誌「湧」の1986年発行の第1号から、巻頭言を土日を除く毎日1編ずつ掲載していきます。
(月刊「湧」1993年11月号)

麦を播け

 十月下旬、青森県五所ケ原の稲作地帯で凶作の実態をみて帰京したところへ、愛媛県から自
然農法の福岡正信さんがたわわに実った稲株を携えて上京してきた。農業大学での講演を機会
に、今年の凶作をうけて農作へ緊急提案をしたいという。
 その提案の論旨は「稲作農家は今すぐ、その田んぼに麦を播け。刈り取った田んぼでも刈り
取らない田んぼでもいいから、そのままそこへ大麦でも小麦でも播いたらいい。“国産小麦使用”
は今や市場で価値があるのだ。」というものである。米麦の連続不耕起直播、無施肥、無除草の
福岡自然農法なら、子供の手でもできる作業だ。そうすれば米不足の足しになる。収入も捕え
る。今年の状況は、自然農法の形態を取り入れるよいチャンスである。それによって地力が向
上するから機械、肥料、農薬などの資金が低減し、経済競争力が増す。持参した一株の稲が証
明しているように、気候の変化に強い作物作りができる。
 政府は凶作による米の不足を捕うために150万トンの外国米を輸入したいといっている。
この一面的対策の波及するところは、日本の稲作農家への経済的打撃だけではない。すでに輸
出国自身の米価格の急騰で、かの国の消費者を圧迫している。さらに、強力な防虫剤を使用し
た輸入米は健康への害がはかりしれない。自然農法は原理的にタイで作ろうがアメリカで作ろ
うがコストは同じである。そうなれば農作物貿易によって暴利を貪る一部の者を除けば、すべ
ての人に有益な農法だと、福岡さんは言い切る。今ここで麦を播けという福岡さんの提案は、
単に農家の目先の生活対策にとどまらず、土、作物、人間を貫くいのちの営みという原点に還
り、世界の農業に再起の道を開くものであるといってよい。(MM)
                         1993年11月10日発行
(次世代のつぶやき)
農業は自然相手だから、臨機応変ですね。予定していたことと別のことが起きても、そこで次に切り替える。今日の天気で、今日やることを簡単に変える。それも想定範囲内ということです。それができるのも、百姓というようになんでもできるから。
今日は、珍しく新暦と旧暦がどちらも1日ですから、旧暦の朔月、つまり新月です。最近ちまたでは、新月に始めるといいことが起きるということを言う人が多くなりました。新月カレンダーで動くと、自然に反して生きている心の奥底の理不尽な気分が、スッと楽になりますよ。今日からまた始めよう。(2016年9月1日 増田圭一郎 記)

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