1976年発行 四六判上製 328頁 本体2,500円+税 |
現代の亡びの世相の中に、ただ絶望して苦悩するだけなのか。いや、静かにはらまれてゆく何ものかが、確かにある−−深い精神性にもとづく、現代の歴史への本来的な洞察の書。
〈目次〉
孕みと音
泉のほとり/静止の二つのすがた/ひろがりの不思議/孕みと音
水と風
宗教受納即苦悩/潮騒のまにまに/ガンジスの月/いくつかの巡り会い/崩壊する構造/
ヨーロッパの苦悶/森の中の結婚式/人間という意識/黒より白/移動する若者たち/
プエブロの村/ルソン島彷徨/スールー島のの回教徒たち/リバノンの顔/アラブとユダヤ/
イエルザレム/キム・ジハと池司教
亡びゆくものを
幻想と現実/明日への思い/亡国論/ふるさとへの誘い/虚栄の自滅
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