千島喜久男選集第二巻
遺伝・発生・進化と生殖細胞の起源
千島喜久男著
2000年発行
Ａ５判上製製化粧箱入り 462頁 本体20000円+税
遺伝の源である生殖細胞は、人間その時の血液から生まれるもの
昔からの諺に「氏より育ち」とか「馬子にも衣装」というような遺伝を環境重視で捉えたものがある一方で、「カエルの子はカエル」「瓜のツルには茄子はならぬ」というような遺伝の先天性を重視したものが同居した形で残っています｡この傾向は日本に限らず、世界でもみられます。これは今の遺伝学に正しい指標が欠けていることを物語っています。遺伝を一つの “宿命”として捉えていることが種々の間違いを起こす原因となっているようです。遺伝の源である生殖細胞は、人間その時の血液から生まれるもの･･････、体内環境の善し悪しで生殖細胞の質が左右されるのです。ガンや多くの慢性病は果たして遺伝するものなのか。劣性遺伝はあるのか。我が身の病気、また子どもへの遺伝を危惧する人々には必読の書と言えるでしょう。