フランスに伝わる植物治療の大家が語る、美容と健康の原点
フランスに代々伝わる植物療法家の家系に生まれた著者は、自然と人間とのつきあい方を、身をもって学んできた。50年代から、南フランスの小さな町の町長として環境汚染の問題に取り組んだ著者は、“食の安全と確保、健康、環境”という今日的問題に明快な答えを出している。“自然こそ正しいのだ”と。
【目次】
第1章 魔女裁判─汚染
第2章 人間と植物─和解の時
第3章 家庭の主婦よ、決めるのはあなた方です
第4章 キャベツの植え方知っていますか?
第5章 ハーブに秘められた効能
第6章 病気は警鐘
第7章 美しさ、幸せを約束するもの
第8章 あなたは、どんなものを食べていますか
第9章 私のお気に入り料理のレシピ
スープ、ポタージュなど/メイン料理/ソース/野菜料理/デザート/飲み物
第10章 心の声に耳を傾けて生活する
訳者あとがき
【著者プロフィール】
モーリス・メセゲ
1921年、南仏ガスコーニュ地方生まれ。薬用植物療法の大家。ジェール県で農業を営む父親と幼いころから野山を歩いて植物に触れ、植物を使って治療する父親の「離れ業」を目の当たりにしながら育つ。こうして授かった知識と健康や美容のための秘伝、そして自らの経験をもとに、詩人のジャン・コクトー、画家のユトリロ、英国のチャーチル元首相、モナコ公妃のグレース・ケリーなど多くの著名人を治療するまでに至る。特にグレース・ケリーは、「植物の知識で彼の右に出る人はいない」と褒め称えた。数々の著作とメセゲブランドの製品を通して、ハーブの利用を普及することに大きく貢献し、71年から89年までフルーランスの町長も務める。彼の功績は現在もラボラトリー・モーリス・メセゲ社に受け継がれ、「信頼のブランド」として世界各国で好評を博している。
【訳者プロフィール】
グロッセ世津子
北海道生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒業後、フランスのブザンソン大学に留学し、フランスとベルギーに13年暮らす。「自然の恵みを分かち合いながら、いま、ここにある自分を祝福できるような場づくり」をめざす園芸療法実践家。夫のグロッセ・リュックと共に、庭づくりの会社(有)みどりのゆびを経営し、岩手をフィールドとした自然を感じるステイ、「自然界の神秘」を学ぶクラス、ひとりひとりユニークな表現者としての自分「虹色の種」を育てるワークショップなどを提供する、ちっちゃな学校エコール・グロッセを主宰する。さらに、大学などの教育機関において将来の園芸療法士を育てる教育にも関わっている。主な著書に『園芸療法のこころ』(ぶどう社)、『園芸療法』(日本地域社会研究所)等。
|