ブッダが説いた「悟り」と「健康」への
確かな道が今、鮮やかによみがえる
著者は、17歳で初めて断食を体験して以来60年、インドで本格的に断食を実践研究し、国内でも長年指導に当たられています。
インドといえば仏教発祥の地。お釈迦様が悟りに至る過程では、断食が大変重要な役割を果たしました。このことは単なるエピソード以上に、現代に生きる私たちにとっても大きな意味を持っています。断食は体が本来持っている力を目覚めさせ諸器官を活性化します。と同時に体を空にすることは自分を見つめ直すチャンス。身体機能と心の問題を切り離さず、断食を生き方の指標として語っているところが本書の特徴です。
断食がいかに人間の心身にとって必要かつ有効か、それを本書の前半でじっくり語り、後半は断食の実践です。著者の提唱される方法は、断食のあとで梅湯を飲むことで胃腸の中を洗い流し、宿便を出すというものです。これは自らの体験と理論的な研究、そして長年の指導実績に基づいて、体に無理のかからないよう工夫されて生まれた方法です。自分で実行できるように、ていねいに解説されています。
そして断食の際に特に重要になってくるのが呼吸法。坐禅の呼吸法として知られる「丹田呼吸」が本書のもう一つの柱です。丹田呼吸法と断食が結びついて心身にどんな変革をもたらすか、ぜひ読んで実践してみてください。
【目次】
第一部 釈尊の断食法
第一章 釈尊の悟りへの道−ウポワズ(断食)と呼吸法
第二章 ウポワズ(断食)の意義
第三章 ウポワズ(断食)の実践法
第四章 先人の食法の教え
第五章 宗教とウポワズ(断食)
第二部 釈尊の呼吸法
【著者プロフィール】
前田行貴(まえだ ぎょうき)
1926年熊本県生まれ。熊本大学理学部研究科(植物生理生態学)修了。1955年よりインドのマハトマ・ガンディー大学教授、パンジャブ大学教授および農学部長、アジア救ライ協会総主事を歴任。17歳の時に断食を体験し、虚弱体質を克服して以来、インドで断食とあわせてヨーガや呼吸法を学び、実践・研究を続けてきた。1975年より日本各地のウポワズ(断食)の会で指導に当たっている。現在、日印教育協会総裁。国際学究者アカデミー名誉会員。
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