2000年発行
四六判上製 304頁 本体2,800円+税 |
旅に死すことを断念し、故郷信濃の地に生のリアリティーを見出した一茶。 その数々の句に宿るカミ(神)─。
自然界の万物をカミと受け止めるアニミズムの視点で展開した異色の一茶論。そこに、屋久島を永住の地と定めた著者自身の道程を重ね、「故郷性」存在としての人間のありようを追求する。アニミズムを今日的テーマにすえて未来への希望をつないだ意欲作。 この宇宙、この地上の森羅万象には霊魂が宿 っており、カミと見なされるという思想は、 僕に とっては存在の根源を揺すぶってくる 新しい希望である。その思想をアニミズムと 呼ぶ。 (著者まえがきより)
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