地湧社総合目録
「他力」を明かす  続歎異抄・念仏のこころ
古川泰龍 著  

表紙
1992年発行
四六判上製 272頁 本体2,300円+税
念仏は、救われようもないものと出会ってこそ、念仏となる。
主客が消えて、絶対「他力」の光がわたしを照らす。

自我意識をいかにやりくりしても煩悩から逃れられないこの私を救うものは何か。
悪人こそ救われる、本願念仏はまさに救われない人間のためにこそあるという師・親鸞の教えに対する疑義に答えながら、念仏の本旨を明かす『歎異抄』後編をテキストに、絶対的救いという「他力」の不思議を説き明かす。「自」の営みに行き詰まった現代に、「他」の世界の安らぎこそ、生の指標となるだろう。

ISBN4-88503-093-2 C0015 \2300E
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