過疎の山村で、学校システムを拒否した娘と共に、畑仕事や家づくり、水道を引く作業など、生活の自給、教育の自給を試みている著者が、「新しい意識」を獲得する方法論を日常の様々な出来事に即して、丹念に説き明かす。心の働きの、またその奥にある、あらゆる現象を生み出すいのちのエネルギー――地球の環境破壊をはじめとする現代社会の行き詰まりを超えるシナリオは、そこに目を向けることから始まる。そして古い緑が死んで新しい緑が生まれるように、歴史もまた、古い時代が滅んで、その滅んだ所に新しい歴史が誕生する。