生命を左右する医療・教育をはじめとするあらゆる分野で「いのちの視点」が見失われている。その結果、人間のいのちばかりでなく、地球のいのちまでも危機的な状況に追い込まれている。環境汚染・環境破壊が地球規模で進む中、いのちの貴さを自覚して自然のサイクルを取り返せるのは、大地とともに生きる人々、百姓だ。本書は、生活に密接にかかわる医・食・農の諸問題をテーマに、毎年二万人以上の地域住民を集めて行われる一大イベント、養生園祭の紹介をまじえながら、いのちと環境の共存を訴える。