からだを思いきりひらけば、何ものにもふりまわされない、ただそれだけの世界が現れてくる。若い頃から武道の修業に没頭してきた著者は、むしろからだのどこにも重心をおかず、こころを開いて相手を迎え入れ、ただ柔らかく自由に、自然に動くことが最高の極意であることに到達した。型を踏襲し、それを打ち破って、独自の道を切り開く……そうして武道を超えたからだ観を展開する著者の活動は、欧米を始めとして世界の注目を集めている。自然な動きを導く新体道は、心とからだを開放し、全生命が一体であることを証明する。