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オオカミの声が聞こえる
加藤多一
「助けて!マウコ」 誰か呼んでいる・・・
ひとりの女性が自分のなかのアイヌスピリットを呼び覚ます。
北の地を離れ都会で暮らしていたアイヌの女性マウコは、あるとき自分のアイヌとしての自分を取り戻し、生きていく道を探すために北海道に戻る。図書館や博物館を巡っているうちに、100年以上も前に絶滅したエゾオオカミの剥製から見つめられ、何かのメッセージを感じて、行動に移すのだが・・・。
本体1500円+税/四六判並製 192ページ/2014年発刊
ISBN978-4-88503-227-1
【プロフィール】加藤多一(かとうたいち)
1934年北海道紋別郡滝上町サクルーに農民の子として生まれる。(サクルーはアイヌ語で“夏の道”)現在、小樽詩話会会員。市立名寄大学非常勤講師。「有島武郎青少年文学賞」選考委員。渓流をさかのぼってのヤマベ釣りが趣味。本作は、ヤングアダルトと大人向けに本格的に取り組んだ初めての作品。児童文学の代表作に、『馬を洗って・・・』『ホシコ・星をもつ馬』『草原-ぼくと子っこ牛の大地』(日本児童文学者協会賞)『遠くへいく川』(第22回赤い鳥文学賞)。
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